UAE留学 オマーンへ国境越え、失敗に終わる (2017/2/19)
اَسَّلاَمُ عَلَيْكُم(こんにちは)、ぬーみんです。
すっかりこちらの生活にも馴染んできて、挨拶がアラビア語になってしまいました、てへ。ちなみに挨拶以外のアラビア語はわかりません。
馴染んだとはいっても町中を歩いていると、周りの男性から好奇の目で見られているような気がします。例えるなら私たちが日本でスカーフを被ったアラブ人女性を見る時のような。
さて今日は、順番を前倒しにして先週の週末のことを忘れる前に書いておきたいと思います。
今私の住んでいるAl Ainという町は隣国オマーンとの国境の町です。
灰色の部分がUAE領Al Ain, オレンジの国境より右がオマーン領Al Buraimiです。
というわけでせっかく国境の町にいるんだから徒歩で国境を越えてみよう企画を一人でやってみました。
情報はありとあらゆるネット記事を参考にしました。特にこの記事
William Dabadieの世界一周ブログ - アル・アイン(UAE)からブライミ(オマーン)へ陸路越境してみた
が私のやろうとしていることに近かったです。
概要は以下の通り
寮を出発
→タクシーで国境検問所(Hili Borderへ)
→国境近くのバス停で高速バスに乗る
→途中通過するオマーン側のimmigrationでスタンプをもらう(国境から約50㎞?)
→マスカットへ、ホテルチェックイン
ポイントはAl Buraimi発マスカット生きのバスが1日3本しかないことと、オマーン側のイミグレが国境から相当遠いということです。出国は簡単だけどいったん出ると入国は難しいということですね。
↑時刻表
- 朝5時起床。6時にタクシーアプリでタクシーを探す。見つからず諦めようとしたとき、近くでタクシーを予約していた学生を発見。途中まで一緒に乗せてもらう。
- 運転手さん的にはHili Borderからの越境は難しいとのこと。しかし私には他の情報がないのでアドバイスを無視。
- 6時40分、Hili Borderに到着。車のレーンに並んで徒歩で検問所へ。すると「この検問所はUAE人しか使えない。外国人は別の検問所へ行けといわれる」「???」
話がちがう。調べたブログではみんなこの検問所を使っていたのに・・・
以下、Al Ain - Al Buraimiの国境通過についての最新情報です。(2018/1/1現在)
このサイトの情報によると、2018/1/1より外国人旅行客及びGCC諸国の人たちに閉ざされるとのことです。タイミング悪っ。
このようなわけで
一番上のHili Borderではなく右上のKhatam Al Shakla Borderを使わないといけなかったのですね。つらい。
さてどうしよう。
もう一つの検問所に行けば確実に出国はできるが、そのあとの移動手段がタクシーしかない。しかもオマーンのタクシー運転手は英語がわからない人もいる上に料金がとてつもなく高いとの噂も・・・。バス停まで戻っても早朝のバスに乗れないし、そもそもバス停までたどり着ける保証もなく、オマーンのスタンプをもらって再入国できる保証もない。
というわけで
諦めました。タクシー代とホテル代を犠牲にして。
おそらく、もう一つの国境も幹線道路沿いにあるので目的のバスが通りかかるはずです。アラブ人ならヒッチハイク的にバスを止めて乗せてもらうのかもしれないけど。私にはそんな度胸はありません。はい。
誰か勇気のある人はぜひ挑戦してみてください。
一番確実なのはドバイ発マスカット行きの国際バスに乗ることですね。
教訓としては、最新情報は常に地元の英語記事から入手すべし、ってことと地元のタクシーの運転手さんのアドバイスには従えってことでしたね。
UAE留学 初日 (2017/2/5)
こんにちは、ぬーみんです。
トラブル続きながらなんとか大学にたどりついて1日、実習が始まります。
- 時差ボケで眠れず
- バスで大学へ。どのバスがどの時間に出発するかわからず、運転手に聞きまくる。結局時刻表がどこにあるのかはわからず。
- 大学に到着。メールのやり取りをしたmedical secretaryの人を探す。正面玄関の警備員→病院管理区画の警備員→管理棟の受付→財務部門の受付(秘書さんのofficeがあるらしい場所)。ここまで来て秘書さんの名前を聞いてもみんな知らないと言う。
- 仕方がなく病院の奥にいるほかの警備員に聞く→academic affairにいるよと教えてくれる(秘書さんの所属)→場所を教えてもらうも英語を理解できずおろおろしていると通りがかった医者が車に乗せて連れて行ってくれることに→建物につく。秘書さんが待っていてくれた。
ここまでで2時間かかりました。たらい回しもいいところ。
そのあと白衣を借りて内科の事務室で先生が来てくれるまで待機。ここまでで気づいたんですけど、アラブ人ってめっちゃ香水くさい・・・、香水かおる事務員さんとも香水の話をしてつけさせてもらったけどなかなかキツいにおいです。道行く人の中には卒倒するぐらいきつい残り香を漂わせる人もいます。カルチャーショックですなあ。
しばらくして今週お世話になるEndocrine Clinicの先生がやってきて回診を開始。
ところで、UAEの3大疾患は糖尿病、気管支喘息、交通事故です。
このうちの一つに含まれているからどんなものかと思いきや・・・・
個室の病室に甘いお菓子を山盛りプレートに載せて、お手製カレーとナンを持ち込んで、床に絨毯を敷いて談笑する、って感じの患者さんも散見されるという有様。
↑このお菓子の盛り合わせをもう少し小さくしたものが病室にあるんですよ、冗談抜きで。
そりゃコントロール不良の糖尿病にもなるよねえっていうのが正直な感想です。先生方もコーヒーに砂糖を入れるな、とか必死に説得してました。言うこと聞かない患者さんは万国共通なのでしょうか。
そして回診も終盤になったころ、頑固な患者さんの説得を聞いていたところで自分の体に異変が・・時差ボケによる寝不足、食料調達をできなかったことによる空腹、慣れない環境へのストレのがベースの上に、あのキツい香水のにおいがトリガーが重なって迷走神経反射を起こしてしまいました。発作は国境を越える。
先生にすごく心配されてチョコをいただいてしばらく休んでいました。国内ではすごく気を付けていたのに油断していました。
と、まあなんともさんざんな実習の始まりでした。
そのあとのお昼ご飯は安くておいしい病院食堂で楽しみ、午後からは外来見学と食料調達をして1日が終了。
食糧といっても袋めんと食パン・チキンハム・野菜、とかですけど。
Endocrineには今週は誰も学生がいないらしく、友達作りはお預けのようです。
この先どうなることやら。先が思いやられます。
UAE留学 到着 (2017/2/4)
こんにちは、ぬーみんです。
以前の記事から続きます。苦難の連続で書くことが多いので箇条書きでまとめていきます。
何が問題って、SIMカードの使いかたがわからなくてネットが使えないということですね。
↑ドバイメトロの地図
- 某ガイドブックのショボい情報をもとにアルアイン行きのバスを探すも、文章を読み違えていて違うメトロ駅で降りてさまよう。
- 正しい駅に降り立つ。荷物が重い
http://mapio.net/pic/p-21845308/
- al Ghubaibaのバスターミナルに到着。チケット売り場もどのバスかもわからず人に聞きまくる。みんな優しいから教えてくれる。ちなみにチケット売り場の列は男女別に並ばないといけない。20AED
- 砂漠を突っ切る高速道路でAl Ainへ。疲れて眠る
- 2時間ほどで到着
http://www.birdair.com/projects/abu-dhabi-al-ain-bus-station
- ターミナルから大学への行き方がわからず、時刻表も見当たらない。警備員や他のバス待ちの人たちに聞きまくる。英語が出来なさ過ぎて呆れられながらも教えてもらう。ちなみに時刻表は交通アプリで見ることができる。私はネットがないので見ることができない。
- 教えてもらったバスに乗り大学へ。google mapが見れないので大学がどこかがわからない。運転手さんに降りる場所で声をかけてもらう。バスの運賃は交通ICカードか運転手さんに直接払う。運転席は料金所のような窓口になっている。
- 大学に到着するも医学部キャンパスと病院がわからず警備員のおっちゃんに聞く
- 医学部講義棟に入る。が、警備員に止められる。メールと留学受け入れ所のコピーを見せて必死に説明する。担当の先生のところに連れて行ってもらう。
- 担当の先生に寮のことを説明してもらう。実習のある分の日数しか予約してもらっていないそうだがゆーていけるやろ的ノリで先生の車で寮へ出発。みんな英語が早口過ぎるのと、Rの巻き舌がキツすぎて聞き取れない。
- 寮に到着。先生はすぐ帰り、警備員のお姉さんに引き継がれる。バッチバチメイクの寮母さんと対面。案の定本日の予約は入ってないと半ギレされる。担当の先生に確認の電話をするも出ない。とりあえず今日は泊めてくれることになった。
- 寮母さんにWifiのパスワードを聞こうとするがなぜか教えてもらえない。見かねた警備員のお姉さんが自分のアカウントをこっそり貸してくれた。今後、しょーもない動画を見てもお姉さんが見たことになるのね、かわいそうに。
http://www.dulights.com/en/projects/details.aspx?projectid=10
- 部屋に入る。オートロックなのでいつかキー閉じ込みをやってしまいそう。2人部屋だがルームメイトはいないようである。前に使っていた人の荷物がかなり置かれたままである。ベッドはシーツもひかれず布団は薄いものがソファに乱雑に置きっぱなしになっている。
- シャワーを浴びに行く。お湯がでない。仕方なくプールぐらいの温度の水を浴びる。いつか風邪ひきそう。
こんな感じでさんざんでした。
こっちの大学、本当に適当だなあ。受け入れ準備できてないやん。
辛すぎて世の中はネットとお金と英語でできているっていう名言を思いつきました。早くもホームシックに陥っています。
医学生が学んでおくべきこと
こんにちは、最近異国に慣れてきたぬーみんです。
今日はこちらの病院の呼吸器内科の先生からいただいたありがたいお話についてまとめたいと思います。
先生「医学生が学ぶべきことって何だと思う?」
ぬ「うーん、正確な知識とスキルですか?」
先生「ちがうよ、よく聞いてね」
英語で質問されているだけでしどろもどろになってるのに、こんなとんちみたいな質問をされたもんだから挙動不審になってしまいました。
以下、先生の答え
まず第一に学ぶべきことは
Proffessionism(プロ意識)
教科書には書いていないけれど、医者としては当たり前であるべきこと
- Respect:医療はチームワークが不可欠。円滑な人間関係を気づくには相手を尊敬することが不可欠である。患者やその家族に対しても然り。
- Good Documentation:チーム内で情報を正確に共有するには正確な記述が必要。形式に則って書く。患者さんの説明も患者さんにとってわかる言葉で正しく伝えることが求められる。
- Confidension:信頼性がなければ仕事は進まない。特に患者さんから信頼を得ることは患者さんの利益につながる。できるといったことは遂行する、できないことはできないという
- Time Management:時間通りにはじめ、時間以内に終わる。時間オーバーは周りに不利益を被らせる。
- Listen to Instruction:上級医から専攻医、専攻医からレジデント、レジデントから研修医へと指揮系統は階段状。一か所でも崩れると機能しなくなる。
そのあとでやっと
Knowledge(知識)
Clinical skill(臨床技能)
が来るそうです。
ちなみにprofessionalismとは何かという記事はこんなものがありました。
10 things that define a true professional - TechRepublic
専門医になったらさらにここまでレベルアップする必要ばある、といったことでしょうか
UAE留学 出発 (2017/2/4)
フライトは
日本時間 11:35 出発
UAE時間 5:45 到着
なので約11時間のフライトです。
飛行機の中では全く眠れず、映画「The Dark Tower」を見たり、大学までの道のりを予習したりしていました。
飛行機はほとん揺れなくて快適でした。さすがエミレーツ(去年のベトナムのが悪かったんだろーなー。台風とスコールの中を尽きる最悪のフライトやった・・)
機内食は出発後すぐと離陸2時間前に出ましたが、お腹いっぱいで食べられませんでした。内容はサイドメニューがアラブ料理風でメインは普通な感じ。
飛行機の中でアイルランドへ語学留学に行く女子大生と会いました。めっちゃ英語がうまかったです。ドバイは乗り継ぎのために行くそうで、アイルランドまではさらに8時間かかるそうです。長いですねー。
検索して出てきた一流の飛行機の中での過ごし方は
- 仕事を片付ける
- 現地についてからの予定、行動を予習する
- 時計をすぐに現地時間に合わせて、その時間に合わせて体を休める
- 語学学習をする
- 読書をする
などだそうです。エミレーツはWifiが使えるそうなのでポプテピピックを見ようとしましたが、2MBまでなのであきらめました。くそな飛行機の時間の使い方は回避
飛行機を降りてバスに乗ってarrivalかtransitまで連れて行ってもらいます。まあ建物の大きいこと!なかなか到着しません。日本の空港がショボく思えてきます。
入国審査はパスポートを見せて即おしまいでした。(帰りの航空券のチェックとかいいんだ(笑))
めっちゃ重いスーツケースも無事回収して、いざAlAin行きバス停へ!
苦難はここから始まりました。
(続く)
UAE留学 出発 (2018/2/3)
最近ブログをサボっていたぬーみんです。すんません。
海外実習には重い教科書たちを持っていけないので、PC一つでOKのブログをまとめて書こうと思ったからです。
ついに1月の大学での実習を終えて、UAEへ旅立つ日がやってきました。
フライトは夜中の11時なので出発までには時間があります。それをいいことに前日までほとんどパッキングをしていませんでした(笑)
午前中にパッキングを済ませてお昼ぐらいに両親が下宿へやってきました(足がアレなので階段は危ないってのとお見送りを含めて来てくれました)
ちょうど節分の日なので恵方巻を南南東に向いて食べて、豆を2〇個食べました。
あ、ちなみに節分豆はちっちゃい子には食べさせたらだめですよ、誤嚥して気管支に入り込んだら水分を吸って気管支鏡でも取れなくなるらしいので。すぐに窒息する危険があります。
なんだかこのあたりから急に1人で遠い、日本語も通じない海外に放り出される恐怖と不安でいっぱいに・・
マジでこれぐらい不安につぶされそうでしたよ。
手術の日の前日と一緒ぐらいだったかな、自分の意志とは関係なく何かが動き出す感じ。
3時ごろ下宿を出て空港へ。途中で出国前最後のご飯を食べます。もちろん日本食です。日本食はおいしいなあ・・アラブ圏はどんな食生活なのか。こちらも不安・・・
空港には6時半ごろ到着。しかしチェックインは8時30分から。まだまだやん(笑)
時間があるので事前に両替をしておくことにしました。でも日本でAED(ディルハム)なんて扱ってるのでしょうか?
なーんと扱っていました。1AED=約35円です。
8時30分、ついにチェックインをしてセキュリティを通る時がやってきました。
両親のお見送りもここまでです。ここにきてさらに寂しさがこみ上げてきて泣きそうになりました。母親も泣きそうになっているような気がしました。
両親を含めてこんなに私のことを心配してくれる人たちがいるなんて、なんて幸せなことなんだろう。しっかり勉強して、思いっきり楽しんで、必ず元気に帰ってくるって硬く決意しました。
(この後トイレでこっそり泣いていたことは秘密です(笑))
11時までは暇なのでネットで遊んでいました。
充電コーナーに行くと日本のコンセントに合うプラグを持っていなくて困っているアゼルバイジャン人のおっちゃんに会いました。プラグを貸してくれーって、いや、日本人ならこんなことしないな、これが外国か・・・快く貸してあげましたが、いきなりカルチャーショック
実はここだけの話、私は飛行機恐怖症です。なのでずっとネットで飛行機恐怖症克服と一流の機内での過ごし方を調べていました。どーせなら一流の過ごし方をしてやろう、と。
(続く)
術後3か月筋力測定
こんにちは、ぬーみんです。
ついについに、最も危険な術後3か月を無事に乗り切りました!!
これからも油断なく過ごす所存であります。
最近のリハメニューは
- エアロバイク 70~80W×10分
- 両足スクワット 50回
- 五郎丸ポーズ(片足体重移動) 30秒×5回
- その他筋トレ
です。この五郎丸ポーズってのが痛くてなかなかできないのです・・
最近やっと両足スクワットが痛くなくなったばありですからね、しゃーない
日常生活で最近できるようになったことは
- 階段を手すり無しでスムーズに上り下り
- 小走り(ほんまはあかん)
ですかねー
ところで、某大リハビリ部では術後3か月経った患者は全員筋力測定をします。
ということでぬーみんも万を持して筋力測定に挑みました!!
(黒部市民病院のサイトより http://med-kurobe.jp/bumon/rinsyo-sports/guide.html )
上半身をしっかり固定してペダルに乗せた足を全力で蹴ったり引いたりします。イメージは握力計の膝バージョンって感じです。ちなみにこの機械はフルオプションで1000万円するそうです。医療機器ってだけでお値段を吊り上げることができるのね。
両足の筋力を測定して体重の何倍の力を出せるのかを測定します。重要なのは患側が健側の何%ぐらい力を出せるかっていうところです。結構力戻ってると思うけど
ではでは、さっそく測定行ってみよう!!
こんな感じで横で先生が激励してくれます(※脳内イメージです)
もうむりーーーしかも痛い..
結果発表!!
・・・左足は右足の
40%以下しか伸展力がありません(屈曲力はあまり変わらない)
・・・え・・まじすか・・
ちなみに内側広筋の厚さは半分しかなかったです。
相当悪い数字だそうです。予測できていたそうですが。
原因は
- BTB術式なので膝蓋腱の1/3を使って再建ため、どうしても伸筋群が弱りやすい
- 半月板保護のため早期筋トレができなかった
- 痛みが強い
- もともとの筋力が強いため患側の力が相対的に弱いと判定される
などでしょうか
マジでショックすぎて半泣きで家に帰りました(笑)
先生はこれからだよって慰めてくれました。うーーん、道は長い!!