ぬーみんの日記

某大医大生の短期留学と膝のリハビリと医学メモ

門脈圧亢進症と肝臓の解剖(後編)

長らくブログをサボっていました、ぬーみんです。

色々なことがありました。

 

まず、なんと、スクワットができるようになったんです。それにサポーターなしで歩けるようになりました!!(恐々と)

次に入院手術の日程が決まりました!先生の寛大な措置で追加クリクラがなくなりました!!やったね!あそびほうだr...、いや、ちゃんと病院見学に行ける。

あとは2冊本を読みました。1冊目はマルサスの「人口論」。食糧の生産スピードは人口の増加スピードについていくことはできない、故にどの社会でも一定数の恵まれていない階級が出来てしまうのは仕方がないって理論ですね。1700年代によくここまで考察したなーって思ったのと、地球の今の状態が続けば大飢饉がやってくるんじゃないかって思いました。

2冊目は「白い巨塔」。昔の医者ってやべーなっていうのが率直な感想ですね。ダイナミックな開腹手術のシーンはなんか興奮しました。術式や薬剤は驚くほど進歩しているのに医学教育は全く同じ内容同じ形式みたいですね、悲しいよ。パターナリズム医療の時代にICの考えを明記しているのが画期的だったんだと思います。

 

さて今回は前の続きですね。

門脈がどこで狭窄するかによって同じ門脈圧亢進でも病態や予後が大きく異なります。

肝内性

  • 前類洞性:特発性門脈圧亢進症・日本住血吸虫症・・・肝内門脈が狭窄する。門脈圧は亢進するが肝細胞自体は障害されておらず、肝動脈からの酸素供給も途絶えない(前回の解剖の図を思い出して!)。よって肝機能は保たれ予後良好
  • 類洞・後類洞性:肝硬変・・・肝細胞がウイルスやアルコールによって叩かれて瘢痕化、の過程を繰り返しているうちに肝細胞が大きくなって類洞を塞いだってイメージですかね(間違ってたら教えてーー)。肝細胞が破壊されてるわけだから肝機能障害を起こし肝不全に至ることもある。予後不良

肝外性

  • 肝前性:先天性門脈形成異常
  • 肝後性:Budd-Chiari症候群・・・肝静脈主幹部や肝部下大静脈の狭窄。原因は不明。急性発症のタイプは予後不良

こんなもんかな、あんまり書くことなかったです。