バドミントン医学生ぬーみんの、目指せ復帰な日々

某大学の医大生が残り僅かのモラトリアムを楽しもうとした矢先の大けがを克服していくブログ(予定)

PDAで足背動脈からもAラインを取る理由

どうやら先天性心疾患のある赤ちゃんって睫毛がふぁさーーってしてるらしいですね。ICUの先生が言ってました。なんでなんやろー


さて、PDAで足背動脈からもAラインを取る理由について。

PDA(動脈管開存症)とは、出生時になんらかの理由で大動脈と肺動脈をつなぐ動脈管が閉じない疾患です。

動脈管は右心に還ってきた血を肺の手前で大動脈へバイパスするルートです。胎児期は肺が未熟で、胎盤から酸素が供給されるため血液を送る必要がありませんから。
ても、生まれて自分の肺で酸素を取り込むようになれば肺に血流は必要です。動脈管があれば動脈血と静脈血が混ざるので酸素化効率が下がります。
というわけでふつうは出生後48時間までには閉じる…はずです。

PDAでは高圧系の大動脈から低圧系の肺動脈に血流が流れるため肺血流が増えます。極細い動脈管なら無症状のこともありますが、太ければ肺血流が増えすぎて、右心系に負担がかかります。長期間放置すれば右心不全などの症状が出てきます。

PDA単体であればカテーテルでのコイル塞栓術で治療できます。ただPDAは他の心疾患(例えば単心室)を合併していることが多いのです…

そんな子は、まずは肺血流と体血流を調整する手術をします。その時に動脈管をいじることがよくあります。

で、なんでAラインを足でもとるか。実は動脈管があまりに太いと下行大動脈とまちがえることがあるそうです。間違えて切ってしまったら…( ゚д゚)
取り返しのつかないことになります。実際、前脊椎動脈虚血から対麻痺をおこした事例があるそうです。
そのため、動脈管を結紮したりbamdingするときは足背動脈Aラインで血圧が下がらないこと、つまり下行大動脈でないことを確認してから行うようにしているのです。

では。実習に遅刻しそうなのでこれにて。