SIRSとqSOFA
国試の一般問題で出うるけどよく忘れがちな数値と定義
SIRS
侵襲(細胞,組織を損傷する内因的および外因的刺激)の種類にかかわらず,サイトカインを中心とした免疫-炎症反応による非特異的な全身生体反応を把握するための臨床概念。
つまりサイトカインの増加して全身にいきわたることで組織の酵素代謝がうまくいかなくなり、最悪の場合多臓器不全に至るということ
一見大丈夫そうな患者さんでもSIRSの基準を満たしていれば急変する可能性があるのでスクリーニングに有用な指標である。
B:体温 <36℃ or 38℃<
P:脈拍 90/分<
R:呼吸数 20/分< or PaCO2 < 32 Torr
W:白血球数 4000/μL< or 12000/μL<
のうち2項目以上
※炎症の度合いを見たいからショックかどうかを判定する血圧の項目は関係ない
しかし、最近敗血症の定義が変わったみたいでSOFAスコアのほうを重視するようになったそうで
qSOFA
しかしSOFAスコアは血液検査をしないと正確に出せないため、即座にスクリーニングするための指標が必要となった。
R:呼吸数 22/回<
B:血圧 収縮期<100mmHg
G:意識状態の変容(GCSとか)
のうち2項目以上
3原色のRBGで覚えましょう(友達には不評)
感染とqSOFA2点以上
ちなみに
敗血症 = 感染による宿主生体反応の調整不全で臓器不全をともなう
敗血症性ショック = 敗血症 + 輸液負荷でも65mmHgを保つのにカテコラミンが必要