バドミントン医学生ぬーみんの、目指せ復帰な日々

某大学の医大生が残り僅かのモラトリアムを楽しもうとした矢先の大けがを克服していくブログ(予定)

手術麻酔の今昔物語

最近、実習のせいで毎日朝7時に家を出るぬーみんですが、 昨日と一昨日は好きなだけ寝て体力を回復してきました。寝放題の学生特権ももうすぐ終わってしまうのか・・・今のうちに寝だめしておかないとですね。

今日は某製薬会社さんがお弁当を出してくれました。なんと鰻!!!

やったーーーーー!!

人のお金でグルメするのはやっぱり最高です。

 

さて、麻酔科実習なのに集中治療ばっか勉強しているので術場麻酔は自習することにしました。そこで前回実習で言ったとある外病院の麻酔科の先生におすすめされた本から、勉強した内容のごく一部をアウトプットしたいと思います。

やさしくわかる! 麻酔科研修

やさしくわかる! 麻酔科研修

 

 

まず大前提として、麻酔には3要素があるといわれています。すなわち、

「鎮静」・・眠らせる、記憶をなくさせる

「鎮痛」・・痛みを感じさせない

「筋弛緩」・・動けなくする

これらを組み合わせて手術侵襲に対する有害反射を抑制しています。例えば起きているときに開復手術をされたらPTSDになるだろうし、痛みを感じれば(眠っていたとしても神経が反応すれば)血圧が上がって止血困難の原因になります。内視鏡手術で体動なんてあれば大変危険です。

そして一番大切なことは、有害反射を抑えてしかもホメオスタシスを保つこと、なのです。

さて時は1800年代後半、麻酔薬といえば吸入麻酔のエーテルぐらいしかありませんでした。エーテルは鎮静薬に分類されますが、単剤で深度を変えることで神経系まで完全にマヒさせることができました。

http://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Laboratory/chem_pharm/mhiramt/EText/YS-LaboClass/images/YSLC-14.GIF

しかし、単剤で無理をして麻酔をすると回復に時間がかかり副作用が強くなります。そこで1926年に提唱されたのが薬剤のいいとこどりの「バランス麻酔」というものです。

それぞれの役割に特化した薬剤を使うことで薬の量を減らしつつ麻酔状態を維持できるようになったのです。特に鎮静薬と鎮痛薬には相乗作用があるので必ず併用して使用されます。しかし、一方で麻酔薬の濃度さえ変えれば麻酔深度が深くなるというわかりやすい仕組みだったのが、現在のバランス麻酔ではそれぞれの薬物の反応を臨床兆候からのみでは把握できなくなってしまいました。麻酔中には生命を保証するモニターだけではなく、麻酔の効果を判定するモニターも必要になっているのです。

 

現在よく使用される薬剤

  • 鎮静薬(吸入)・・・セボフルラン、デスフルラン
  • 鎮静薬(静脈)・・・プロポフォール(ディプリバン)
  • 鎮痛薬・・・レミフェンタニル(アルチバ)
  • 筋弛緩薬・・・ロクロニウム(エスラックス) 

プロポフォールやレミフェンタニルは短時間作用型なので術後すぐに覚醒させることができる。ロクロニウムに対しては拮抗薬のスガマデクスで管理がしやすくなっている。

今の麻酔のトレンドは短時間作用、相乗効果狙いのものですね。