ぬーみんの日記

某大医大生の短期留学と膝のリハビリと医学メモ

術後7日目、学生実習復帰!!

ついに実習に戻ったぬーみんです。車いすで入院している病棟からカンファ室に通って今日からは実習に参加します。

それにしても忙しい1日だった・・

 

8:30 大慌てでレントゲンを撮りに行く。5階から1階まで往復してすでに疲れる。

9:00 5階の病棟に採決されに帰ってからカンファ室へ急行。この時点で遅刻。

9:05 到着。ほかのメンバーが担当の教官に病状報告をしてもらっている間、その患者さんのカルテを一緒に見せてもらいながら暇つぶし。患者さんの容態は思ったより病状が軽い印象。ちなみに患者さんのところに会いに行くのは「営業」らしい・・

次にOxford Case Reportをみんなで読む。全く医学英語できない。危機感を抱く。面白い表現としては

  • diverticulosis: 憩室症。ただの憩室ではなく炎症や出血をおこしているもの
  • shaking: 震え。感染症で高熱、意識障害、shakingが見られるようなら敗血症を起こしていることを想起すべし。
  • 腹部所見でcollection: 腹水。異常所見なしの時にno collectionと表現する。
  • rectal bleeding: 下血。直腸由来とは限らない。

患者さんに会うのはせめて松葉杖になってからって言われました。車いすの足挙上板が取れるのすら2週後なのにね

 

13:30 午後も授業。消化器の研究について熱く語られました。これだけは覚えておきたいこと。

  • 臨床を5年続けていると新鮮味なくなってマンネリを感じてしまう。そんな時に研究をしてみるのは理にかなっている
  • 研究に向いているのは人に言われなくても失敗を恐れず新しいことを何かやってみれる人。言われたことをこなすだけの人は向いていない。

15:30 リハビリに行く。今日からついに10度から75度の可動域訓練です。なんの苦も無く達成!!久々に足を曲げられて滞っていた血が流れだすが如く気持ちがよかったです。最近仲良くなったACL仲間は今度また書きます。

 

こんな感じで1週間がまた始まりました。ほとんど自分の時間がなく過ごすことになると思いますが、参加できる部分だけ参加してレポートを提出すれば追加ポリクリ無しで単位を出してくれるので大感謝です。

 

以降の更新はおもろい出来事、節目、医学ネタで投下します。

 

 

 

術後6日目

こんにちは、ぬーみんです。やっと週が明けて月曜日、と思ったら今日は怒涛の検査dayのようです。

 

2017/11/6

9:00 リハビリまでの時間までに実習メンバーに会って先生に挨拶をしようと思いつく。が実習場所が別館だったため諦める

 

9:30 リハビリ週明け1発目。筋力回復とリハビリの努力に対しては満点のできだけど、”お皿硬子ちゃん”らしいです。術後はとにかく膝蓋骨の可動性を確保することが拘縮防止に重要だそうです。アニメを見ながらまた頑張ります。

 

14:00 親が来る。洗濯物を交換してくれてプロテインを持ってきてもらいました。

15:00 MRI撮影。もう手慣れたもの、いつも熟睡しています。。だったのに足を動かしてしまった気がする・・

15:30 MRIから帰ってきて5分ぐらい部屋でふーって一息ついていたらCTに呼ばれる。いや、そのまま1階にいさせてよ、車いすでの移動は結構大変なんやで!!

16:00 CTから帰ってのんびりする間もなくお風呂、もう今日は疲れましたよ・・・

 

っていう忙しい1日を過ごしていました。

 

昔医学部受験から逃げるために放射線技師科や検査技師科を目指そうかとも思ったことがあるのですが、医学生の目で見ても患者の目で見ても医師とは全くちがう仕事なんだと感じています。撮影や検査に関しては職人のようなお仕事で患者さんを励ますチームの一員として欠かせないメンバーだとは思うのですが、検査結果に対して何の解釈を加えることもなく次々と作業していく立場なんだって。

術後6日目

こんにちは、ぬーみんです。やっと週が明けて月曜日、と思ったら今日は怒涛の検査dayのようです。

 

2017/11/6

9:00 リハビリまでの時間までに実習メンバーに会って先生に挨拶をしようと思いつく。が実習場所が別館だったため諦める

 

9:30 リハビリ週明け1発目。筋力回復とリハビリの努力に対しては満点のできだけど、”お皿硬子ちゃん”らしいです。術後はとにかく膝蓋骨の可動性を確保することが拘縮防止に重要だそうです。アニメを見ながらまた頑張ります。

 

14:00 親が来る。洗濯物を交換してくれてプロテインを持ってきてもらいました。

15:00 MRI撮影。もう手慣れたもの、いつも熟睡しています。。だったのに足を動かしてしまった気がする・・

15:30 MRIから帰ってきて5分ぐらい部屋でふーって一息ついていたらCTに呼ばれる。いや、そのまま1階にいさせてよ、車いすでの移動は結構大変なんやで!!

16:00 CTから帰ってのんびりする間もなくお風呂、もう今日は疲れましたよ・・・

 

っていう忙しい1日を過ごしていました。

 

昔医学部受験から逃げるために放射線技師科や検査技師科を目指そうかとも思ったことがあるのですが、医学生の目で見ても患者の目で見ても医師とは全くちがう仕事なんだと感じています。撮影や検査に関しては職人のようなお仕事で患者さんを励ますチームの一員として欠かせないメンバーだとは思うのですが、検査結果に対して何の解釈を加えることもなく次々と作業していく立場なんだって。

海外ではかなり問題視されているあの腸炎

こんにちは、医学生として学生実習に戻ったぬーみんです。

さすがに患側挙上車いすでしか移動できないため、患者さんと会うのはまだかなあって先生に言われました。ですよね。どっちが患者かわからんし。てかどっちも患者やし。

 

さて今日は国試でも出る、抗生剤投与で問題になる院内感染の腸炎、偽膜性腸炎についてです。

 

まず名前からですがQBでおなじみの白い偽膜が腸管にポツポツできることからこの名前が付きました。が、海外ではC.difficile-associated diarrhoea(CDAD)っていうそうです。偽膜の要素が全くない!!

実は後で出てきますが、消化管内視鏡で見える偽膜は診断のために証明する必要はないのです。

BJMやLancetのような海外のジャーナルでは1号に1つはCDについての記事があるほど問題視されている疾患だそうです。

 

偽膜性腸炎の原因菌は前出のC.difficile(CD)です。

概念:抗菌薬による菌交代現象でCDが大量に繁殖し、産出される毒素により腸粘膜が侵される疾患。

症状:水様性下痢、腹部鈍痛、腹部膨満感。重症例ではショック状態、低タンパク血症、中毒性巨大結腸症(収縮できないぐらいに疲れ切った腸。そのうち腸上皮が壊死して菌血症の原因になるため即手術が必要)、敗血症、死に至ることもある。

 

診断方法なのですが、yearnoteには下部消化管内視鏡で偽膜を証明することと書かれていますが、それは菌をまき散らすだけで逆効果だそうです。海外では偽膜にはそれほど重点が置かれていません。

一方重要な検査は便中のCD毒素を検出することです。培養ではありません。菌が存在することではなく菌が毒素出して悪さをしていることを証明す津必要があります。

 

治療法は保存療法が基本です。かなり難治性のようです。

  • 下痢による脱水を防ぐための輸液
  • 原因抗生剤の中止
  • 軽症ならメトロニダゾール、重症ならバンコマイシンを投与

 

CDは院内感染も起こします。入院期間が長い程発症する可能性が高まります。感染予防方法としては

  • 手を洗う
  • 患者の個室管理と専用トイレ
  • トイレでは蓋をして流す
  • 男性はできるだけ便座に座ってトイレをする、立ってする場合は勢いよくしない

が挙げられます。男性の皆さん、たちしょんはだめですよ!!

 

3連休、術後3-5日目

こんにちは、ぬーみんです。

世間ではみなさんは3連休ということで楽しんでいたのでしょうけど私はそれをTwitterで眺めるだけしかなかったです。あーあ。

本当に何もなかったのでまとめて書きます。

 

 

2017/11/3

リハビリもできるようになったし、ター二ケットのしびれも痛さはなくなってきたころ。まだ違和感は残っている。体を洗っていないからめっちゃ臭い

 

14時についにシャワーに呼ばれる。シャワー室の直前で全部服を脱いで車いすのままよ浴室へ。そのあと左足を手で支えてあげたまま右足で立って、その隙に看護師さんに椅子をいれてもらう。左足は台に乗せる。左足に負荷をかけないようにずっと力を入れてたので辛かったです。当面はシャワーが一大イベントになりそうです。

 

リハビリしながらアニメを見るとリハビリがはかどることに気がついてしまいました。退院までに何本消費することやら。

 

入院している人の中には腱盤断裂の人が何人もいます。右肩負傷の人をみていると聞き手を使えないほうがよっぽどADLが低いんだなって感じました。しかも肩の手術をできる医師のいる病院は少ない上に術後の安静期間も長いので完治までが相当長いようです

 

 

2017/11/4

おじいちゃんが変な咳をして熱があるから誤嚥性肺炎かもしれない、って両親が大騒ぎしていたそうです。幸いただの風邪で済んだそうですが。90歳を超えると何が起こってもおかしくないですね。

 

彼氏が来てくれたので2人で半分外のテラスでコンビニのカフェオレを飲みました。コーヒーなんて1週間ぶりです。ずっと病院にいたから気づかなかったんですけど、もうアイスで飲める気候は終わっていたんですね。寒い。

ついでに外の小さい庭にも出てみました。寒い。そういえば11月やもんね。押してくれる人がいるから調子に乗って坂を下ろうとしました。が、道が凸凹過ぎて車いすの足置きでガリガリーってこすってしまいました。しかも坂が急過ぎて途中で車いすから落ちそうになったり、車いす押してもらうのが大変だったり。病院なの施設がバリアフリーちゃうぞーー!

余りの重さにこの車いすって50kgぐらいあるんだねって彼氏にいわれました。ごめんね、あたしが重いの。

 

 

2017/11/5

特筆すべきことなし。気付けば痺れはなくなっていました。

 

術後2日目

どんどん更新が遅れています。病室でもPC使わせてくれーー、ぬーみんです。

リハビリが始まった日のことを書きます。スパルタですなあ。

 

2017/11/2

 

9:00 やっと尿カテが抜かれる。男子に聞いていたほどは痛くなかった。女子は尿道が短いからね。どんまい、男子(他人事)

 

10:00 リハビリ開始。ものすごく疲れて青白い顔をしていたそうです。今にも倒れそうって言われました。術後2日ですが足を上げることはできました(痛い)。リハは午前1回午後1回はするようにとのこと。メニューは

  • 足首背屈底屈×5分
  • 足上げ×60回
  • タオルで足首引っ張って背屈×5分
  • 太ももマッサージ×5分
  • ふくらはぎマッサージ×5分
  • 膝蓋骨内外に動かす(特に内側へ)×5分
  • 膝蓋骨上下に動かす×5分
  • 大腿四頭筋に力入れて膝蓋骨動かす×5分

です。やること多いね、まあ頑張りますよ。明日からいきなり3連休だけどね。

 

14:00 髪の毛を洗ってもらっている途中でお見舞いラッシュ。3回生の基礎配属でお世話になった先生とおしゃべり。部活の後輩が頑張って実験しているそうです。今度ランチにつれていってもらえるそうです。

親もきて友達もアンパンマン駄菓子セットをおいていってくれて。

 

医師は黒子で看護師さんやPTさんはいつでも一緒にいてくれるけど、医師は黒子のような存在で意外と見に来ないんだなあってことですね。そうなると自分の本音は看護師さんに多く打ち明けるっていうのは自然なことだと身をもって体感しています。看護師さんPTさんって神!!医師だけではとてもやっていけないんだなあ

同時に医師と看護師ってやっていることも違うし、名状しがたい溝のようなものがあるような気がします。○○に伝えておくね、聞いておくねってのが時々うまくいっていないときがあったり。

 

'患者'実習、新発見の毎日です。

術後1日目

どーも、ぬーみんです。おバカで忘れっぽいぬーみんなので忘れないうちに、怒涛の勢いで最近の記事を更新しています。

この日はかなり苦痛な日でした。

 

2017/11/1

 

真夜中 痺れで痛い、足を動かしているのかがわからないぐらいに痛くて痺れているおそらく痛み止めが切れている。眠れない。あまりにも痛くて不安になって思わずナースコールしてしまう。大丈夫だよって慰めてもらう。

 

1時 頭の後ろで手を組んで寝ていたせいか、SpO2が90%まで低下しアラームが鳴る。看護師さんが飛んでくる。幸い何もなかったです。

 

そのあと起床まで浅い眠りが続き、看護師さんが見に来るたびに目覚める(痛い)。一番不快だったのは血栓予防のフットポンプで右足は感じるのに左足は圧迫されているのを感じなかったことですね。

 

6時 起床。この時に挿管の副作用ののどの痛みに初めて気づく。水を飲むためにベッドの頭を起こす。またしてもここで初めて尿カテの違和感に気づく。

 

7時 朝ごはん。一気に完食。空腹だったことに初めて気づく。

 

8時 総回診。病棟主治医の先生とルートを取ってくれた先生と雑談をした後執刀医の先生と教授がやってきて状態、手術経過、学生であることが紹介される。とりあえず整形外科に勧誘される、というより入局前提で話を進められる。さらに教授の先生と父親が知り合いであるということも発覚。(父親は教授先生のことを自分だけが知っているって思っていたらしい)これはマズい・・・そして痛いよ!!なんか励ましてよ!!

 

10時 抗菌薬点滴、体拭き、着替えが終わり車いす移乗の練習。動かすとさらに痛くて傷がうずきます。しかも触っていることが一切感じられないほどに痺れが増悪していました。

 

10:30 自室へ帰る。痛いし熱も37.8度まで上がる。だるいし尿カテが気になって動けない。親か来てくれてミスドを置いて行ってくれました。ほとんどお見舞いに来てくれた人にあげちゃいました。

 

13時 尿カテを抜くか決断を迫られる。動くのがしんどいし看護師さんも抜きたくなさそうな表情をするので抜かないまま過ごすことにする。お又が失神するほど臭かったのですが・・・

 

14時 部活の同級生と後輩が来てくれる。「ぬーみんさーーん」の罠にはもう引っかからないぞ!!後輩がお菓子セットをくれる。同級生は実習があるからすぐに退散して後輩と世間話をする。後輩のカップル1周年記念を祝って根ほり葉ほり尋問する。部内カップル、うらやましいですねぇ・・

 

15時 高校の同級生と部活の先輩がほぼ同時にお見舞いに来てくれる。2人同時に相手するのは難しい・・・

 

15:05 看護師さんに今日はいいですって辞退したのに強制シーツ交換がやってくる。痛い足を無理やり引き上げて車いすに移乗し、お見舞いの2人とともにデイルームへ。先輩は以前半月板の手術で入院しているので車いす生活のアドバイスをいただき氷嚢もいただきました。

 

19:50 面会時間終了ぎりぎりに彼氏がお見舞いに来てくれる。10分で追い出す。(足痛い)

 

こんなもんですね。なにより足に血流が戻りつつあることで痺れる痛みが増悪していること、足を動かすと傷が痛むこと、微熱があること、尿カテ入れっぱなしでかなりだるかったですね。

この時点で担当看護師、病棟医、病棟主治医、執刀医、教授から整形外科への勧誘を受けているので逃れられない状態になってます、アカン・・